今更だけどミリタリー
2025年 12月 03日
ミリタリーファッションというと、無骨で野暮ったい・オタクっぽい、というイメージじゃないだろうか。特に女性目線からはそう見られているはず。
でも、普通の「男の子」なら一度は通ったはずで、かくいう私も大学生の頃にミリタリーファッションの代表格であるMA-1フライトジャケットやN-3Bを買っている。
社会人になって最初の大きな買い物も、ミリタリーの聖地であるアメ横「中田商店」で買ったAVIREXのB-3ジャケットだったと記憶してる。
20代前半は波乗りに熱中していて、サーファーの間ではムートンジャケットが大人気でした。そもそもは夜の商売の黒服達がこぞって着始めた感じで、ちょっとアウトローな雰囲気作りのアイテムだったわけです。
給料10万円台のぺいぺいのサラリーマンにとって20万円を超える買い物は大英断だったけど、30年以上経った今でも「現役」として立派に働いてくれているのはさすがミリタリー品質だと思う。
その後、20代半ばを過ぎるとお洒落感覚の視野も広がってきて、ミリタリーファッションには冒頭に書かせてもらったように「野暮ったい」というイメージを感じるようになり、その後は着ることも買うことも無くっなっていた。
ところが、今更だけどここに来てまた急にミリタリーファッションに興味が湧いてきたのです。
きっかけは、近所の古着屋をブラブラしてる時に目に留まった襟ボアのジャケット。
シンプルだけど琴線に触れるそのスタイルに一目惚れ。で、それが実はミリタリージャケットだった・・というのがパンドラの箱を開けるスイッチになってしまいました。
そのジャケットは、胸に「U.S.N」のプリントが施され、襟裏のタグも米国軍用品特有のものだったので、軍服のコピー品なんだろうなとは思ったけど、中途半端なコピー品だったらカッコ悪いのでその場では買わずに帰り、ネットで色々と調べてみた次第。
そのジャケットの元になっていたのは、船の甲板で働く海兵隊員の防寒着として開発されたデッキジャケット「N-1」というモデルで、ミリタリーアウターとしては知る人ぞ知るという人気商品でした。
そのうえ、古着屋で見つけたその個体も、本物のN-1のディテールを忠実に再現した優れモノのレプリカであることもわかりました。販売価格もネットで調べた市場価格よりも大幅に安かったので、速攻で古着屋に戻って手に入れた次第(笑)
表面は「ジャングルコットン」と呼ばれるガッシリとし生地で作られており、内側のボアは実物ではアルパカの毛だったそうだが、流石にコピー品はアクリル製。それでも見かけは動物の毛のように作られており、手触りもソフトで防寒製も十分。
冬のアウターといえば猫も杓子もダウンジャケットという昨今の状況にいい加減うんざりしてたので、今年の冬はミリタリーアウターで攻めようかと思っている。
ミリタリーウエアいいじゃないか🎵 なんて再認識しつつ、冒頭でも触れたB-3ジャケットをクローゼットの奥から引っ張り出して久しぶりに袖を通してたら、ムクムクと新たな物欲が湧き上がってきてしまった。
分厚いムートンのフライトジャケット、コットンのデッキジャケット、と来れば、次に来るのはレザーのフライトジャケットでしょう♩
レザーのフライトジャケットといえば、A-2は絶対外せない王道。
若い人は知らないと思うけど、後の大スターたちがゾロっと出演していた「大脱走」という映画で、若きスティーブマックインがヨレヨレのA-2を着ていたのが有名。
狭い戦闘機内で着用するジャケットなので、アームホールから腕周りの造りが細くなっており、身頃もタイトで丈も短いのが特徴。
今でもこのA-2ジャケットには「大脱走モデル」というものがあって、スティーブマックインが映画で演じる将校の役名の「Y.HILLS」と書かれた名札が左胸に縫い付けてあり、背中には認識番号までプリントされているという拘りようなのである。
これはミリタリーファッションの特徴とも言えるけど、戦争という「史実」を経た当時の実物のディテールを再現するのが「命」であり「価値」となるのだろうと思う。
しかしながら、A-2のようなレザージャケット、つまり「革ジャン」と呼ばれるものは意外に着るシーズンが短い。
東北でも暑い夏から一気に冬になってしまう昨今であり、私もGジャンの「ファーストモデル」を模したものを、唯一の「革ジャン」として所有しているが、実際のところの出場回数は非常に少ないのが現実。
よって、今更もう一着「革ジャン」買うなんて無駄だろうと思いつつも、一旦物欲に火がついてしまうと我慢できなくなるのが私の悪い癖。
ちょっと眺めるだけならいいだろうと自分を騙しつつ、ショップにお目当ての商品があることを事前に確認して見に行ってきました。
そのお目当ては、スカジャンで有名な東洋エンタープライズ社が展開するミリタリーブランド「BUZZ RICKSONNS」のA-2ジャケット。
これがめちゃかっこいいのですよ。
下手すると、競馬場の予想屋のおっちゃんの革ジャンみたいと言われそうだが、これはA-2のデザインが優れていたが故に、後の革ジャンの「スタンダード」になってしまったせいでもある。
当然だけど、ショップで手にしたA-2は、おっちゃんの革ジャンとは別物。いや、別次元の存在。
鈍く光る馬革の光沢、分厚く固い革のタイトな着心地、そのスタイリングは惚れぼれするほどで、一気に心をワシ掴みにされてしまった。
ちなみに、BUZZ RICKSONSのA-2ジャケットには大きく分けて二つタイプがあって、実際に米軍にA -2ジャケットを納品していた数社のうちのROUGH WEAR社とAERO LEATHER社の2社のモデルをベースとし、それぞれのディテールを忠実に再現してあります。
私のお目当てのタイプは、後者のAERO LEATHER社のモデル(上の写真のやつ)で、シールブラウンと呼ばれる黒に近い濃い茶色の革に赤茶のニットリブが付けられ、マニアの間では「赤リブ」と呼ばれて人気があるモデルです。も〜この色合いがたまらなくかっこいい🎵
試着すると同時に「買います!」って思わず叫びたかったけど・・・ホイホイ買える値段じゃない。
年々価格は上昇し、今シーズンモデルは税抜で22万円。
確かに最高級のイタリア製馬革を使って丁寧に作り込まれた品質を考えれば妥当な値段なのだろうけど、絶対的に気軽に買える値段じゃない。
「買います!」はグッと飲み込んで、「ちょっと考えますね」と告げて店を出た。
衝動に負けて買ってしまわなかった自分を「大人になったな〜」なんて密かに褒めてもみたが、「人気あるから売れちゃったらゴメンなさいね」という店長の言葉に後ろ髪をひかれるようにして帰路についた。
家に帰ってからもA-2のカッコ良さが頭とカラダから離れず、どうやったら買えるか? いやいや、どうやったら買わずにこの無駄使いから脱せられるかと悩む毎日です。
ど〜する A-2フライトジャケット!
by speed0819
| 2025-12-03 14:09
| ファッション
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